1993 年 11 月 18 日生まれ。
愛知県刈谷市出身。
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幼少から一貫してコンピュータが好きだ。
保育園のころ、朝早く起きては電話機から電話線を抜き、ダイヤルアップでインターネットにつないでいた。母の膝の上でメビウスの液晶を眺めていた時間は、今でも強く印象に残っている。
小学 4 年生のときに祖母に買ってもらった本で Web 開発の魅力を知り、その時の興奮がそのまま今の仕事へと続いている。 Web の上では、個人も大企業も first-class citizen で、好きなものを作って公開できることに夢中になった。
コンピュータに夢中になっている人の話を読むのも好きだ。『ハッカーズ』には、黎明期のコンピュータにのめり込んだ人たちが出てくる。読んでいると、自分もその場にいたかったと思わずにはいられない。
コンピュータに夢中になる前は何が好きだったかと思い返すと、漢字だった。まだ小学校に入る前、街中で知らない漢字を見つけては、母に意味を聞いてわくわくしていた。小学校に入ると、名簿順が最後で、座席も教室の後ろになることが多かった。後部座席付近のロッカーの上には、だいたい漢字字典が置いてあるもので、朝読書の時間にはそれを眺めていた覚えがある。今でも言葉にはこだわりが強いほうだが、思えば、あのころからその萌芽を見せていたように思う。
言葉といえば、会話劇も好きだ。東京 03 のコントは、日常にある少しの違和感から会話が広がっていくことに強い魅力を感じる。映画なら『キサラギ』。亡くなったアイドルの追悼会に集まった男 5 人が、話すうちに彼女の死の真相へ近づいていく。一室での会話だけで、話の見え方が次々に変わるのが面白い。
『或る夜の出来事』も好きな映画の一つだ。家出した富豪の娘と新聞記者が一緒に旅をする話で、二人の掛け合いのテンポがいい。 90 年以上も前の映画とは思えないほどに、現代人の自分を惹きつける。
日常に少しの違和感が入って話が転がるという意味では、『ドラえもん』も近い。ひみつ道具は突飛でも、それを使いたくなる理由には深く共感できる。そう考えると、会話劇と SF は自分の中でけっこう近いところにある。
SF で言うと、『プロジェクト・ヘイル・メアリー』は傑作だった。 "ロッキー" という突飛な夢と現実をつなぐために、設定が丁寧に練り込まれている。絶望的な状況でも思い切りポジティブな主人公が、その性格で希望を作り出していくのがいい。
いっぽう同じく SF 映画の『ザ・コア』は、人類を救うために地球の核へ向かう話だ。こちらは絶望的な状況にハラハラするのが好きだった。漫画の『僕だけがいない街』も、その意味で近い。ループものは、やり直せると分かっていても、今度こそうまくいくのかと落ち着かない。そのハラハラを味わいたくて読んでしまう。
時間に追われる話で思い出すのが、三秋縋の『三日間の幸福』。寿命の大半を売ってしまった主人公が、残り少ない時間をどう過ごすか。時間が限られると、その人が何を考えて選ぶのかも気になってくる。
そういう心理描写を読む楽しみは、福本先生の漫画にもある。最近は『二階堂地獄ゴルフ』が佳境だ。ゴルフへの執着をやめられない二階堂に、一度した技術選定に悩みながらも執着してしまう自分を重ねてしまうのかもしれない。